私の詩文庫
2019年2月13日水曜日
フェノメナ<池>
母の実家の近くに、池があった。水の澄んだ奇麗な池である。池の縁に
紅葉の木が生えていた。縁に生えているせいか、根がむき出し一部水没している。その水没している根元に、カエルの卵が見えた。透明な直径
3cm位の管にぽつりぽつりと黒い点が見える。黒い点一つがオタマジャクシ一匹になるのであろう。その池は実家の脇を流れている河の水源地
であった。母はその河に流されて嫁にきたかのようだ。
道
母の実家の近くの狭山丘陵に六道山と言う小さな峠があった。六道と云えば仏教に名高い六つの道だろう。地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天、以上の六道だ。そこは六つの道が放射線状に出ている所で小さな峠であった。幼児であった私は、そこで土器の破片で遊んだ覚えがある。
ある時六道のうちの東に向かう一道を東に向かった。何道かわからぬが。丘陵に沿って一時間程歩くと多摩湖畔にでた。それが人間道で有れば良いと思う。多摩湖畔はその後絵を描きに良く出かけた。スワニーな
感じの奇麗な湖の湖畔であるから。
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