世の習いに雑草つよしの感あり
その逆も在る様
雑草生い茂りし折
グリーンに変わりはなし
芝生あれば其れもよし
地を芝生として其処に何が似合うだろう
桑の木に囲まれた広い芝生が
空に映える
森の中
足柄山を歩く
人工の堰清く
水勢い在りし
冷気漂う夏だから
風強き
選んで畦道走ってみれば
どんどん上がるは
兄の凧
糸にテンションかかりつつ
冬の地面はざくざくと
子供が遊び
糸をひく
我が凧回転するだけで
上がりもせず
病院のOTルーム
小高い山の手前
椿が咲く
小高い山の上
林立する樹木たちよ
葉を落とし光を射してやれ
裏から見る立面図
その面白さよ
幼き日のボタン雪
冬なのに
暖気を感じ
犬が喜ぶ
庭に固まるどうだんつつじは
丸く刈られて
それを迎える
樹氷めいた枝が輝いていた
小さな小さなとき
私は3本のプラタナスの葉陰で育った
2本使えばハンモックで寝る
後は子守の背でねる
長じてみればそこは物干し場と化した
師走も押し詰まると
枝降ろしが私の役目
それを終えた時
晦日の安息
正月来るぞ待つぞ
少年時代
昔々
大きい銀杏
何故ここにある
その太さは2人で抱えるか
秋来る折枯葉散る
さらさらと
その黄色は絵の具で出るか
鮮やかな黄色
暫らく後に消える掃き清められて
ざわざわと
天頂を中心に広がる
雲の広がり
遥か地平線までも
その中にすっぽり収まる
天空光
光の強さはどこまでも均質だ
四季あれば
どの季節が似合うだろうか
梅雨空のどんよりする空とは
違う
春先の曙か