曇天の空から落ちる水滴
雲一つ無いかの様
影も無き人が傘をさす
梅雨だから
色こい影を持つ人も傘をさす
夏だから
一方で御来光有りとすれば
一方で家々の谷間に射す光有り
散歩がてら
谷間の光で暖まる
新鮮な外気に浸され
体が洗われる
ぬくぬくとしたダウンコートがそれを助ける
先だっての件 キンモクセイの香りがしたのに
今は真冬の感
そうだろう
部屋に戻り
暖房をきかす
最近買ったばかりの椅子が迎えてくれた
凍てつく冬の空気は
遠くに見える山のエッジを
鋭くし
列車での旅にて
外を見やれば
行き先を
阻むが如く
立ちはだかる山
呼吸程よく楽になりて
山に向かって列車は走り
目的地は山の懐か
山の懐には
炭火在りし
囲炉裏在りて
暖をとる配剤なり
炭火の赤い輝きが
赤々と具合良し
山々の色炭火の色
鮮烈な配置
コントラスト強く
鮮やかに
夢中になること
それは毎日が宴だ
桜咲きそして散り
その間変わりなき時間が過ぎ
今年は今年の風が吹くか
その時ふと思う
今年のパースペクティブ
既に3ヶ月過ぎ
やっと今年に慣れたか
ふと先行きの消点は人生の終着駅か
たまには道中羽目を外し
宴も良いだろう
そして今夏盛り
蝉のはかなさ
つくずく思う
冬枯れの欅
枯れ葉落ち
蚕食されたような木々の梢
冬枯れの欅
2泊3日で帰った実家で
空を見上げる
枝枝にムクドリがたまに止まり
私は実家に泊まるという訳だ
昔はこの季節地面は霜柱で固まり
足音はザクザクと響く
そして
松の内は少し御目出度かった
正月も二日を廻り
私は自分の部屋に帰る
帰路の車の中ではベートーベンが鳴った
秋の日
今日は秋の日
一日一日秋が深まりつつ
今日は秋の日
空気はひんやりして冬まじか
太陽光線が肌を刺す
未だに紫外線が肌を刺す
未だに紫外線が強い一日
今日看護学生が来てくれた
マンネリ化した一日が消えた
秋の蝉
晩夏あるいは初秋
蝉が鳴く
目の前のプラタナスの幹に
へばりつくかヒグラシが
夏からたすきを渡された
アンカーだ
ふとプラタナスの遥か向うを思う
日本の象徴フジヤマが
腰を据えてるはずだ
その右手に夕焼けの里がある
そのあたりに今住んでいるらしい
今に時を移せば
蝉の鳴かない世界に生きる
夕焼けはあっても